【治具の製作】小さなマイコンにプログラムを書き込むための治具の製作
マイコンに書き込むための治具を作成する必要性
通常、マイコンへ作成したプログラムを書き込む場合は、下記の記事に記載したような方法が必要です。しかし、SOP ICのように、表面実装のICへプログラムを書き込む場合は、別途書き込むための工夫が必要になってきます。今回は、PIC12F683と10F222について、キーホルダーを個人的に作成する関係上、書き込むための治具を作成したので、その過程を記載することにしました。
それにしても、米粒マイコンといわれるだけあって10F222は小さいですよね。
今回の作業で必要なもの
正確には、半田ゴテやハンダ等も必要ですが、今回は外しました。また、抵抗は1本で購入できないので、今後のことも考えて下記の抵抗は購入しておいて良いと思います。
よく使う抵抗:10k 1k 470(もしくは390)
PIC12F683 | 5個 | 600円(I-02034)1個当たり120円 |
---|---|---|
ダイセン電子工業 変換基板 | 1個 | 600円 |
ピンヘッダ | 1個 | 230円(P-01382) |
ブレッドボード | 1個 | 200円 |
抵抗10k | 100本 | 300円※使うのは1本 |
治具の製作
私が作成した治具は、変換基板を使用してます。サンハヤトのものもあるのですが、若干ダイセンの方が安かったのでそちらを採用しました。購入の際は、どちらでも良いと思います。
手順1 変換基板を切り取る
変換基板を用意して、ラジオペンチで挟んでおりましょう。基板には、簡単に切り離すことができるように切り込みが入っていますが、ラジオペンチを使ってしっかりと切り取ることが大切です。
手順2
ピンヘッダについては、4つずつ2組用意します。ピンヘッダには、切り離すことができるように切り込みが入っていますが、変換基板と同様にラジオペンチを使ってしっかりと切り取りましょう。ニッパを使って切り取ることも可能ですが、個人的にはラジオペンチの方が綺麗に切り取れるかなって思います。
手順3 ブレッドボードに差し込みます(ここ重要)
8Pの変換基板を作成するために重要な工程です。ここでブレッドボードを活用することで、綺麗に作成可能です。この工程を省くとピンヘッダが斜めに接続する場合もあるため、しっかりとまっすぐに取り付けらえるか確認してください。
手順4 変換基板を載せます
手順3で、まっすぐにピンヘッダを取り付けることができているならば、基板がピタッとはまるはず!!
手順5 半田付け
最後に半田付けです。半田付けは、小手先の温度200℃程度でOKです。鉛フリーのハンダを使っても問題なく半田付けが可能です。
ハンダ付けのポイント
使用するハンダは、0.3mmか0.6mmの細いものが良いです。
小手先をピンヘッダに充ててから3秒程度数えてからハンダを流し込みます。
治具の活用
下図の注意点のように、「▽」に1Pを合わせてピンセットを使って丁寧に配置します。治具として使うので、丁寧に配置しましょう。配置後は、みのむしクリップのようなもので挟むと書き込みも簡単になると思います。私は、ICに傷がつくのが嫌だったので、人差し指で押さえました。それでも十分反応します。
まとめ
表面実装のICにプログラムを書き込む場合は、今回のような変換基板を用いて自作しないと書き込めないので注意が必要です。開発用にすでに半田付けされているICであれば、今回のような治具を自作する必要はありません。